Turquoise Blue 〜空色のベース〜



ゴツ と音がして

『彼』のブーツが

私の足元に 近付いた






− 頭の上から声




『…もし


お前が言うような
おかしな事が起こってて

アズライトが俺を好きになったら
お前、失恋じゃん』




「…ぃ…いよ別に……
わっ わたしは

アンタ…が
嬉しいな…っら…

それでいぃ…」






『彼』はベルトの所に
左手をかけ
右手で頭をガシガシ掻いた



「こ…困ってる…っ」


『……解り切った事いうなよ』






当たり前
わかってる

朝会ったばっかりで
迷惑かけてばっかし

今も

こんな奴、私が男なら
絶対好きに、ならないもん…





「『Azurite』こっちにいた!!!!!」







−  え ? −







バタバタバタバタと

人が何人も走る音




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