Turquoise Blue 〜空色のベース〜
…茫然とする私達と
同じくそれを見ていた数人
そこへ
後から追い付いて来た集団が
大声で『どこ行った?!』と叫び
また、散らばる
いくつもの走る音が
− 遠ざかって行った
私は…
手を道路について
走るのをやめた
途端に苦しくなって、激しく咳込む
顎から汗が
だくだくと流れ落ちた
だって
あの男の人が
何て言ったか、わかったから……
『 俺のだ 』
そう 言ってた
…『彼』にも絶対
わかった筈なんだ………