Turquoise Blue 〜空色のベース〜
携帯が鳴った
スカートのポケットから
取り出した時
時間が見えて叫んだ
「しゅ 終電!!!」
誰も居ない道を
見つめていた『彼』が
その声でこちらを向く
鳴っている電話番号は知らない物
『青山さんの番号だ』
「え!!ホントに?!
もしもし!!」
『青山です』
「はっ!はい!!」
『終電無くなるからって
お友達は、揃って帰ったよ
緑くん経由で
ユリちゃんって子に
携帯教えて貰った
俺がベース預かってるから
用事済んだら、奴と一緒に
戻っておいで
少し彼に代わって貰える?』
「は…い」