Turquoise Blue 〜空色のベース〜



画面が少しアップになって
ステージに近付いた



ベースの前奏

スリーカウントで
青いスポットライト


「始まった!!」







…だけど




曲が進むにつれて
もう皆抱き合って
顔覆ったり、絶叫




マキちゃんが壊れた。

「イヤーー!!!何このヘタクソな歌ー!!
ギターもなにこれー!!」


「みつ編み、顔に張り付いてる?!
こんなんで私やってたの?!
リズムも目茶苦茶じゃん!」


「目が死んでる〜目が死んでる〜
口だけ笑ってる〜
終わってる〜」



「動きが!!動きが変だよーー!!なにこれー!!」

なんか私は
微妙な横揺れ人形みたいになってて
手だけ動いてる。


「……こんなの…
プロモに使われるとか有り得ない…」

シノが床に倒れた


「ちょっ!!何とか販売阻止しないと!!!」

私はかなり本気で言った


「…ユカちゃん 『彼』」


「え?!」


首が もげる程 振り向く





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