Turquoise Blue 〜空色のベース〜
「ユカ! 学校遅れるよ!
いい加減に起きなさい!」
「ぅえ〜… 寒〜ぃ………」
お母さんに
いきなりカーテンを開けられる
そしてドスドス歩きながら
弟の部屋に向かって
同じ台詞を言った
今日の天気は
晴れているらしい。
布団の中で一回転しながら思う
毎日毎日、
お母さんはうるさい
基本、とにかくウルサイ。
でも、
お父さんは、どこが良くて
お母さんと結婚したんだろ
その疑問は
ちょっと解けた。
昨日は、
初のオリジナルライヴだった
ストピーとして、ライヴハウスに行って
オーディションを受けて、受かったのだ
お母さんと弟が見に来て
『ちょっと上手くなったじゃない』って
褒められた
「ユ〜カ〜
少ししっかりしなさいよ〜
あんたが好きな
あのバンドの男の子!
年、あんたと一つしか
違わないんでしょ?!」
「…別に…
好きじゃないもん…」
「嘘つけ。」
お母さんが私を突いて
部屋を出て行った
…くやしい。
−あの日
皆も呼んで大騒ぎをした
やっぱりCheaはカッコイイ
蘭さんの所、
優勝はしなかったけど
事務所の人に声をかけられたと
二重のお祝いになった
あれ以来、
皆は忙しくなって
一度も連絡をとっていない
だけど
秋に、彼らはCDを出して
それが、発売前に
皆のポストに
青山さん名義で届けられた
嬉しかった