Turquoise Blue 〜空色のベース〜
コンビニ前の告白
「よお!!」
コンビニの前に
加藤先輩が立ってる
今日は全身白だ
その少し離れた
ダストシュートの所に
リナと
マキちゃんが立っていた
「ユカちゃん
今日なんか…可愛くない?」
「へ?!ななに言ってるんですか
先輩!!」
「いや マジマジ。
化粧か何かした?」
「…むしろ今からしたい位です…」
− コンビニの
虫よけライトみたい所に
虫が当たって
バチバチ言ってる
「…ははぁ。ライヴハウスの中で
好きな奴でも出来たか?」
ヒゲが
少し生えてる口元が
白い歯を見せて
ニカッと笑った
「そ、そんな事わ!!!」
「人生スピードも大事。
告っちまえよ」
「告るとか告らないとか
もう全然そういう事は…!!」
「知り合いじゃないんだろ?」
「…少し、
知り合いには
なりましたが
…今日、色々あって……」
「明日は?」
「……明日」
「そ。
明日君は何処にいて
彼は明日、どこにいるの?」
…言い方が
ラップになってる…
「♪そして君は何を願い
そして彼は、何を望むの?」
「…それ
『夢の翼』の歌詞だ…」
「そそ」
携帯会社の
CMでも使われた歌だ
「♪ Where we're going,
we don't need roads.
Where we're going,
we don't need ROSES.
ただ君の 名前を
呼ぶだけで いい
その為だけ に
私は 飛んでる…♪
…ここは
ディーヴァ『Azurite』に
歌って欲しい所だけど
今日は、ガマン。
『私は〜』ん所、裏返ったのは
許して」
「アハハ」
…リナは……
ずっとこんなキモチで
加藤先輩の事
思ってたのかなあ……
こんなに
側に居ても