Turquoise Blue 〜空色のベース〜






「………はい 
って
言っちゃえよって
思ってる自分も居るんです」




「うん。いいんじゃない?
かなり正解と思うよ」



「でも」



「でも?」


「ずっと、この間も、

…消えないんです… 音 」


「…何の音なんだろう」





「…ブーツの音 」




− そう言った瞬間

顔がグシャグシャになって
泣きそうになったけど
堪えた


「…な〜んて顔してんの
ユカちゃん!

ほら… わかったから」




− 加藤先輩が
太くでっかい指で、
私の頭をわし掴んで、揺らした

少し切なそうな顔で
私を抱き上げた時




−ゴツ と 音がした




もがいて地面に

降りた





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