私と不思議な夢
scene1
ークスクス…
私の居場所はない。
ークスクス…アハハ…
狭い教室であの子もその娘も、先生さえも。
ーアハハ…アハハハハ……
皆が私を嘲り笑って、殴って。


ーこんなままなら消えてしまおう。

突き刺すカッター吹き出る鮮血。
意識はフェードアウトしていく………


_______________________________________________________________________________

……で……い日……ざい♪
…んで………日…ば…い♪

歌が聞こえる……

なんで……い日……ざい♪
なんでもない日万歳♪
貴方も♪私も♪
気の行くままに万歳♪

『ここは…?』

『お目覚め?お目覚め?』
意識の朦朧とする私の顔を覗きこんだのは長い耳のはえた男の子。
茶髪で無邪気な子。
『…だ、誰!?』
意識が戻った私はその場から飛び退いた。
『びっくり?こわい?それともhappy?』
いくつもの単語を繋げただけの言葉で話しかける。
『な、何?何なの?』
すると後ろから奇抜な格好をした金髪の背の高い男がやって来て、男の子を押し退けて私の前へでる
『ははっ、これは失礼、彼は無邪気なものでね。』
『ハッター、何する。僕、彼女、話してた。』
『君は礼儀がなってないよ。三月うさぎ。』
ハッターに三月うさぎ…まるで不思議の国のアリスみたい。
『ここは…何処なの?』
恐る恐る訪ねる。
『ここは、アンダーランド。』
『アンダーランド?ワンダーランドじゃないの?』
『ワンダー?アンダー?不思議、不思議。』
『どの世界と勘違いしたかは分からないけど楽しめばいいここは平和なアンダーランドだから。』
『アンダー!happy!happy!楽しんで!』
『ま、ま、まってよ!なんでここにきたか、分からないの。私は…カッターで…!』
『カッター?なんのことか知らないけど、辛いことは忘れるが一番。さぁ、歌おう!』
私の話を聞こうとせず、彼らは再びうたいだした…
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