私の彼氏は親友とデキていました〜もしも主人公が性悪だったら〜
私が一言そう言った瞬間、再び静寂に包まれた。
そして今度は一気に悲鳴じみた声があちらこちらから上がる。
「えーー!?なに?はあ?」
「彼女いるってどういうことなの!?」
何か聞かれるのが面倒で、そそくさにとその場から逃げた。
美麗と俊はもうすぐ来るのかな。
どんな顔で二人と会おうか。
「おはよう」
早足で教室に入り、隣の席の上城くんに挨拶をする。
「ん、はよ」
「眠そうだね」
「まあな。そっちはずいぶん騒がしかったな」
「見てたの?」
「いや、聞こえただけ」
まああれだけ大騒ぎになってたら聞こえるのも無理ないか。