【SS集】1分で読める超短編

私の首についたその名前を呼びながら、背中から頭にすべる手。

心地よくって目を閉じて眠ってしまいそうになる。


「眠いの?」

眠くないって意地張って目を開けたら、すぐ目の前に顔があった。

鼻の頭にそっと唇が触れます。
おでこを優しく撫でます。


その時私のお腹が……


「鈴はお腹が空いたんだね」

クスクスと愉快そうに笑うあなたに、私は顔を俯かせた。

鈴が揺れて一声鳴く。


「今日の晩御飯、チャーハンとツナ缶でいい?」


「……なんでツナ缶なの…?」


「鈴花はすごく猫っぽいから」



END.






プチアトガキ

猫だと思いました?
人間同士の話です。
書いてて恥ずかしい……

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