メキシコに逃げようぜ!!
ブルーのレイバン

八月の沖縄は暑くて本土育ちの僕には肌を出してるとチリチリ焼けてるような感覚に襲われる。


鉄板の上でチリチリ何かが焦げてる感じに近くなるべく長袖シャツを着ていたがその時は何故かTシャツを着ていたのが悪かったのかも知れないと後になると思う。


その日は彼女と待ち合わせて何処かに行こうという計画になっていた。


僕は沖縄の北部の村で仕事をしていて彼女は北部の市に住んでいた。


僕は建設業で沖縄に来て半年は経っていた。

この後少なくとも一年は居る予定だったから沖縄に出張と言うより住んでいたと言う方が近いだろう。



車は会社の車でなかなか自由に出来なかった為に北部の市まで会社の同僚に送って貰った。


この点だけが不満だったが仕事をするのに一つや二つの不満が出るのは当たり前でそれ以外は概ね気に入っていた。

沖縄という土地も僕にはとてもしっくり来るがものあった。


何より青い海が美しく北部にはまだまだ沢山の自然が残されていたのが良かった。


僕は同僚に送って貰うとバス停のベンチに座って時計を見た。


待ち合わせの時間だったが、どうせ待たされるなと覚悟しながら自販機でコーラを買って飲みながら煙草を吸う。



キャップを被っていたが容赦なく太陽の熱が頭にも降り注いでいるのを感じる。


二本目のコーラを買って飲んでいると通りの反対側にそれほど大きくない眼鏡屋が見えた。


僕はどうせまだ待たされると思い涼む為に眼鏡屋に入った。

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