メキシコに逃げようぜ!!
「映画の銀行強盗みたいね。
それにあの眼鏡屋地元では評判悪いからね。」
彼女は愉快そうに話した。
「そうなんだ。取ったらメキシコに逃げよう!!アメリカ映画だと大抵逃げるのはメキシコだろう。」
「メキシコって名前の北谷に逃げようね。そこでタコライス食べてオリオンビールを飲もう。」
彼女はそう言って笑った。
彼女に店の側に車を付けてエンジンをかけておくように言った。
彼女は古いスポーツカーのミッションに乗っていて僕より運転が上手いのではという位巧みだった。
映画の銀行強盗での運転手役にはピッタリだった。
僕は成功すると確信しながら店に再び入る。
ジーンズのベルトを緩めていた。
Tシャツの為に盗んでも入れる場所に困った。
そのためジーンズのベルトを緩めてジーンズに差し込みTシャツで隠すつもりだった。
お客は一人だけいて女の店員はそちらに気をとられていたが、僕はレイバンのコーナーに行き二つのレイバンのサングラスを掛けたり外したりした。
店員は奥の事務所に男が一人居るようだが出て来なかった。
お客がもう一人来たら一つを戻してもう一つのブルーのレイバンを盗むつもりだった。
彼女には、二十分経っても出てこない時は店に電話しろと言っている。
店に電話させて適当な事を聞けばその間に隙が出来るだろうからだ。
ケータイで最悪の場合はそうしろと言ってこれは沖縄タイム的に遅れるなよと言った。
沖縄の女の子や人は好きな人が多かったが時間にルーズなのだけはなかなかなれなかった。