クールな総支配人の迷子注意報?

後悔のないように……。

「はい。ありがとうございます!
ちゃんと話してみます」
私は、決心を固める。

「ここのことは、私に任せて言っておいで!
今日代わってあげられないけど終わるまで居るから」
そう言ってくれる。

「はい。じゃあ、お言葉に甘えて
行かせてもらいます。
ありがとうございました」
私は、小山さんにお礼を言うと急いで
総支配人室に向かった。

エレベーターに乗り総支配人室に行くと
彼は、驚いた顔をしていた。

「若葉……!?」

「あの……話があります。
昨日は、その……忙しい中……電話をして
すみませんでした」
いざ、顔を見ると上手く言葉に出来ない。
事務的の挨拶になってしまった。

違う……ただ謝りたいだけじゃない。
私が話したいのは……。

すると総支配人が
「あぁ、俺の方こそ申し訳なかった。
お前が急にクリスマスの予定のことを言うから
焦ってしまった。計画が台無しになると思って……」
そう言ってきた。

えっ?計画……??

「計画とは……?」
私は、意味が分からずに尋ねる。

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