僕らの初恋青春譜

「まぁ、いいや。そのうち呼べよなっ！」
ニカッと歯を出しながらイスを離れる。



何よ。あんな眩しいくらいの笑顔、私にはどうってことないのよ！！



やっぱりわからない。





あいつの、黒澤君のどこが皆いいのか。





「「ちょっと、和恋！」 」




遥と美優が言葉を合わせて言ってきた。




「何で呼んであげないのよ！仮にも彼氏候補の1人なのにぃぃぃ！！」




美優は自分のことのように悔しそうに言ってきた。




「そーよ。和恋。いい？ちゃんと近いうちに呼んであげるのよ？彼も寂しそうな顔してたからさー」





もうっ、遥ってばバカにしてぇぇ。