僕らの初恋青春譜
すると、マイクに電源は入り黒澤君は周りの色んな声を断ち切るように語り出した感じであった。保健室の丸山先生の言った通り結構まるぎこえなんだなと思った
私は相変わらず頭まですっぽりと布団を被り耳だけすませていたのである……
「俺は、中学の時から好きなやつがいます。そいつに告白しようと思ったある日そいつはいつの間にかいなくて、明日言おう。そう思ったのにあいつは明日には俺のことを忘れていた……」
待って。忘れていたなんておかしい状況に合う人物なんて私しかいない……と思う
まだ、黒澤君は私のこと好きってこと?
思った以上に胸がドキドキする???
てか、これ以上……いつもの黒澤君らしくない弱音とか悲しいエピソード聞きたくない
私が黒澤君に辛い思いさせてしまっている張本人だから涙腺ゆるむじゃん……