僕らの初恋青春譜
"ドカッ"とソファに座るとピラピラと日記のページを開き始めた
「最近、きちんとお医者さん行っているんでしょうね?」
「うん。で、記憶が忘れかけているのは夏休みに入ってから結構すぐってことが分かってきたの。まだ、共学の学校にいた時の写真の裏に書いてある日付けから分かったんだけどね」
玄関から移動してリビングで姉妹の報告会らしきものが行われていた
"お医者さん"と言うのは1ヶ月の中に3回通っていてそこで少しずつだけど記憶がなぜ失われたのかを知る前にいつから無いのかを催眠と薬物を利用した面接の中で、医師が過去のことについて質問するというものを今受けている
そして、実は中学1年生の時の夏休みが明ける前に共学の中学校から女子の中学校に転校したみたいだ。これも写真の裏の日付けが夏休みに入る前でクラスの人達との写真は途切れていることから知った。お姉ちゃんに聞くっていうてもあったのだか教えてくれなさそうだったし、そうするのはやめてアルバムから探ったのである
"敵を欺く前に、まず味方から"ってね