僕らの初恋青春譜
「……警告ってそれだけ?」
おそるおそる私が尋ねるとお姉ちゃんはニコニコ笑っていた顔を真剣な顔に戻した
「そうよ。でもまぁ、もしも……」
「何?教えてよ」
お姉ちゃんは何か言いたそうだったので私はつなぎとめた。だってこのままじゃ私の権限がお姉ちゃんにあるということと同じだし……?
「もしも、夏祭りに行ったとして記憶が戻ることもあるかもしれないわね……ってことよ」
「確かに!!考えていなかった……けど、お医者さんの先生が言っていたこともお姉ちゃんが言っていることも一理あると思うの。記憶を思い出したらまたストレスとかショックが遡り(さかのぼ)してまた記憶忘れるかもだしね……」