僕らの初恋青春譜
お姉ちゃんからの警告を受けてから、夏休みまで残すところあと1週間となった。
そして、今週は何故かテストと重なる……。
「ねぇ、ねぇ!!先生達って鬼なの?!何なの〜」
美優は、ほぼやる気無しって感じのオーラ出しまくっていた。
「はい。はい。美優、あんたは勉強必要だわっ。和恋に教えてもらいな〜」
遥はいいよなぁ。毎回、学年の10位以内には入っているし、ブックカバーで隠れた本の題名でさえ頭の良い教材を読んでいるかのよう……って、、
「はぁ?!私?教えるのが?え?聞き間違いか何か?」
「え?和恋ってさ行動とか考え方は他と違っているけどさ、頭はまあ、いい方じゃない?」
遥がそう言うと美優が机から立ち上がって私の手を握ってきた。
「どうか、教えて下さい。和恋様〜」
え…いつから私はそんなに偉くなったのだろうか(笑)