僕らの初恋青春譜




帰り道。今日はオンナ組3人で久々に帰る。お泊まり会についての計画のため。







「でさっ、まず誰の家で泊まるか。これ1番大事だと思うんだよね。和恋と私の家は近いけど、美優の家ってどこらへんにあるの?」







「私んち?んー。ここからすぐそばの駅に乗って15分の所にあるよ。し・か・も、一人暮らしです」








「え!一人暮らしだったの??!大変なこととか沢山ありそう……」







しみじみ私は思っちゃう。だって、基本的に料理出来ないし、作らないし一番得意なことと言ったら洗濯物をたたむことくらいだし……。







「そりゃあ、1人って大変だけど毎日、料理メニューとか家に帰ってからやることを考えると楽しいよ。そだっ!私の家に泊まる?」









なるほど。家事のことをそうやってとらえているのか。きちんと考えに芯を持っていて凄い。関心して既に話に乗り遅れそうな予感しかしない。







「それがいいっ!!出来れば、夏休み入ってすぐがいいかも。友達の家とかだったら課題が進みそうだし」







遥はスキップしながら賛成していた。







「オッケー。日程は早めに知らせるよ。バイトと被っていない時探してくるわ。そん時だけメールする」








丁度、和恋と遥の2人、美優の1人に分かれる道にさしかかった。









「バイバイ〜!また明日……じゃなくて!また今度!」








美優が言葉を間違えつつも大きく手をこちらに振っていた。







夏休みがいきなり明日来るなんてやっぱりいつもの日常生活の感覚が麻痺しそうだ。





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