僕らの初恋青春譜
私が泣いているのに黒澤君が気づき、少し口角を上げながら優しく涙をむぐってくれた。
「バカ。泣くなよ。俺は和恋を泣かせたい訳じゃねぇんだよ。」
黒澤君に触れられた所が妙に熱くて、ケガした所は相変わらず痛いのに心臓まで締めつけられたように痛いのは何でだろう?
こんなにも近くに居るのに、黒澤君の隣に居る女子はいつも私だったらいいのに。と泣きながら思った。
黒澤君に対しての強い独占力と気づいてしまった新しい気持ちをなんて呼ぶんだろう。
きっとーーーー
私は黒澤君が友達としてでは無くて、恋愛感情として好きなんだ。