僕らの初恋青春譜
視線の先を恐る恐る見ると私の片方の腕は掴まれていた。



「……あの、黒澤君?」




そう呼ぶと黒澤君は視線をあげてこっちを見ていた。




でも、だんだんほんのりと黒澤君の頬が赤くなっているような……?





「なに?」





不思議そうに黒澤君は尋ねてきた。





いやいや、なに?はこっちのセリフなんだけどなぁ。





「あの、手を離してもらえる?これからお箸屋さんに行くの!時間ないからさっ」





「それってどこだよ」




なぜ不機嫌なの。調子狂うなぁ。





「え!ちょっと待ってて!」




久々に行くから地図しか見てなかった!
名前……名前と地図のマップで拡大して見ると……。



< 22 / 242 >

この作品をシェア

pagetop