僕らの初恋青春譜







目を覚ますとそこは独特な匂いを持っている所だと分かった。家ではない。てことは…やっぱり病院?しかも、窓の外は見たことある風景。










ここは、中学2・3年生の時に住んでいた所!でも、今住んでいる所からは結構遠い。近場に病院だってあるはずなのにどうしてここにしたのか。










「和恋!大丈夫?!やっぱり友達とあの街の夏祭りなんて行かせるべきじゃ無かった。」そう言い捨てたのはお母さんであるるーちゃん。











てことは…お姉ちゃんはやっぱり私が黒澤君と夏祭りに行ったことを言っていない?
その言葉に居ても立ってもいられずに私は単刀直入に聞こうと思った。













「お母さん!お姉ちゃん!隠し事はこれまで。3年前の私が中1の時のあの街の夏祭りで何があったの?教えてよ。」













これは、私と遥と黒澤君の関係をハッキリさせる話だなんて思いもせず、こんなことを私は口走ったんだと思う。





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