僕らの初恋青春譜







私のその言葉にお母さんである、るーちゃんとお姉ちゃんの2人は顔を合わせて驚いていた。













「教えろって言われても…ねぇ?」るーちゃんは首をかしげながらお姉ちゃんを見ている。













「私とるーちゃんは和恋と海斗君と遥ちゃんが幼なじみと言う関係は知っているよ。でも、あの日のことは本当に何があったかは知らないけどね」










「ん〜。それじゃあ、ダメなんだってば!」私は病院のベットの上で布団をバサバサと動かした。










「でも、今の和恋はまた海斗君と遥ちゃんと出会った。てことは、3年前をリセットしたいなら時間は今。本当に幼なじみの2人の記憶だけが無くて私達、家族の事を覚えているのが驚きだけどね。」










「確かに…言われてみれば。じゃあ、幼なじみの黒澤君と遥と3年前の夏祭りの日に何かあって忘れた?ってこと?」












「それ以外考えられないわ。特に、何かあったのならそれは海斗君としかどうしても考えられないの。」












「え……?」












お姉ちゃんとるーちゃんはただただコクコクの頭を上下に揺らしていた。






< 225 / 242 >

この作品をシェア

pagetop