僕らの初恋青春譜
「はぁ…そこまで言うのならるーちゃん、私からわかっている限り話すわ」お姉ちゃんは自分の片手を額に押し当てた。
「3年前の夏祭りの日。和恋は必ず誰かと出掛ける時は私達に報告をするということを怠らなかったの。だから、夏祭りに海斗君と行くことは知っていた。そこから2時間後…病院から電話があったの。お宅のお嬢さんが電柱に頭をぶつけて意識を失っていると…」
「え?!あの時の記憶は昔の私の…」今年の夏祭りに行った時の帰り道に脳裏に横切ったものは…あの日の時の記憶。
「それで…和恋が意識を失うまでに自分の家の場所を説明して私達はすぐに和恋と合流出来たのは良かったけど和恋と一緒に海斗君がいなかった。だから、あいつは自分が和恋に何かしでかしてその罪悪感から逃げたんだって私とるーちゃんは思ったの。」
それで…黒澤君の名前を聞いただけでお姉ちゃんは不機嫌になったのか。