僕らの初恋青春譜









1年生テーブルには1人の女の子と黒髪銀ピアスさんと私の3人。
















「ねぇ、ねぇ。和恋ちゃん?だったけ?私は小宮ひなだよ。よろしくな」と唐突に話しかけられた。
















「おいっ、小宮。いつもの関西弁はどーした。」と声を小さくして黒髪銀ピアスさんはその子に対して言った。



















「んー。うるさいなぁ。たまに出るだけや。そんなしょっちゅう関西弁になっていたら…かなわへんわ!」
















「もうなってるぞ。あっ、森山さんは知らないだろうけども小宮は元々、大阪に住んでいたからたまに関西弁になるから知っておいて。決して、取り繕っている訳じゃないから」と付け足すように最後の一行を言った。
















「日向くんはたまに嫌なやつっちゃな〜」



















「フッフッ。面白いね」と私は抑えていた緊張が2人のお陰で和らいでいった。





















「ほら、笑われたで。日向くんのせいやわ。私の人格より日向くんの人格の黒さを晒してしもてすまんな〜」

















「すまないなんて、思ってないだろ。思ってないよね?」

















新しい私の居場所。これから美術部という部活に行くことがなによりも楽しみになりそうだ。






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