僕らの初恋青春譜

「あー。やべぇ。」と言ってから 黒澤君は自分の前髪をガシガシ振り払うと




「そんなこと俺にとってはどうでもいいんだよ!行くぞっ!和恋!黒澤店に!」





そんなに意気込まなくても……
だって、黒澤君にとっては自分家だよ?自分家





「ごめんねっ。私、今まで勘違いしていたみたいね。黒澤君がそんなに…………」





「……なんだよ」



じっと私を見てきたのでズバッと言ってしまった。





「そんなに自分の家に帰りたかったなんてさ!知らなかった!」







「なわけねぇだろ!!バカ」





え?違うの?早く行きたいみたいだったから……

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