僕らの初恋青春譜


上松南高校に着いて和恋のいる1年A組に向かう……
もうそれだけでドキドキだ。
ここまでする俺って重いよな(笑)







いつから好きになったんだろうか……
最初は中村こと中村遥と俺と和恋は仲の良い幼なじみだった。







和恋は特別美人!ってわけじゃなかったけど、いつも和恋の周りは楽しそうで人一倍優しい性格を持っていた。(まぁ、本人にはぜってぇー言えねぇけどな……笑)







不器用な性格である俺はいつも優しい言葉のひとつもかけてあげられなかった。ただ、いじったりしてカッコイイことのひとつもしてやれなかった気がする。







だから、三年前のように話しかけられなくなるのはもうごめんだ。







今度こそ……振り向かせてやる。
そんで和恋らしい笑顔を見せてくれたら俺はそれだけでよかったと思えるはずなんだ。






中村のメールに書いてあった通り和恋が俺らのことを思い出せなくても俺はお前を……








ぜってぇ、忘れたりしねぇよ。










そんなことを思っていたら既に教室の前にいた。勇気を出して一歩踏み出すんだ。

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