僕らの初恋青春譜


「ちょっとちょっと?!誰かに見られちゃう……。」




黒澤君の背中をバシバシと叩くが反応なし
一体どうしたことか……と思っていたらボソボソと声が聞こえてきた







「悪ぃ、何かまたお前と学校で会えてホッとしてんだよっ。今日だってお前全然話しかけてくれねぇしよっ」






そっと黒澤君の表情を見ようとしたら……








「おいっ、バカ!!見るなよ」






と急ぎながら私の顔は黒澤君の手で覆われた





何で話しかけてくれないか?って?そんなの決まっているじゃん!






私の家に来てくれた時の体温がまだ残っているからだよ……



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