化け狐の夜
~放課後~
「瑠香。バイバイ」
「花梨じゃあね!」
「…」
無言で私の元に来たのは、薊だった。
「薊?」
「私も行く」
「良いけど…?」
「じゃあ行こう。あいつは夕方にしかいない」
薊が窓を指さし話す。話し終わるとすぐに教室を出て行った。
(薊って…昔虐めにあってたんだっけ?)
私は薊を追いかけつつ玄関へ向かう。
< 6 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop