愛しているのは・・貴方だけ
私は‥いったい
何をしたんだろう・・
バカだ‥‥
彼女が、いる人なのに
涙が溢れて、止まらなかった。
直綺さんは、戻ってくると
私を抱き締めて
「乙香。きちんとする。
だから、俺を信じて待ってて。」
と、言われたから
自分の腕を直綺さんの背中に回し
うん、うん、と頷いた。
それから、直綺さんは、
着替えをして帰っていった。
麻美さんと
話をすると言って
少ししてから
私は、律華に電話をして
全てを話した。
律華は、急な展開にびっくりするのと
私の雷恐怖症を知らないから
それにも、驚いていた。
それから、
「直綺さんを信じるしかないね。」
と、言ってくれた。
その後日、パパとママが帰ってきた。
私達は、再び
元通りの生活をした。
あれ以来、また直綺さんと
会っていない。
私は、直綺さんの連絡先も知らない。
パパやママに聞けばわかるが
何をするのか、と訊ねられると
困るから。
聞かずに過ごしていた。
そんな日々が
二週間程
過ぎたとき
夜中に抱き締められて
目を覚ますと
直綺さんで
びっくりしていると
しっ、と唇に人差指をあてられ
キスをされた。