愛しているのは・・貴方だけ

麻美・・side


夢乃さんに退社の話をした日に
直綺が、マンションにやってきた。

久しぶりに、二人で会った。
あの日、直綺から
「一生、愛していきたい女が
できた。
今まで、俺を支えてくれたのに
本当に申し訳ない。
別れて欲しい。」
と、言われた。

私は、それに返事をかえす事が
出来なかった。

すると
直綺は、黙って
部屋を出て行った。

気持ちの格闘があった。
だから、整理をする意味でも
彼が好きになった人に
会って見たかった。

だから、今日きた直綺に
すべてを話した。

直綺は、乙香さんにあった話し
お腹の話をしたら
驚いていた。

もちろん、乙香さんに
何をしたわけではないよ
と、言うと
どこか、ホッとした顔をした。

まったく、どれだけ大事なんだか
私にも、こんな風に
一度でいいから、なって欲しかった。

直綺は、
「明日一緒に病院に行く。」
と、言って、帰って行った。


私は、気分の悪さと戦いながら
引っ越しの片付けをしていた。


次の日、朝から直綺はやってきて
二人で、病院に行った。

色んな検査をした。
結果、私は妊娠して
いなかった。

過度のストレスによって
出ている症状だった。
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