愛しているのは・・貴方だけ

この日、パパのお店の関係者が
亡くなりパパとママは、
葬儀に出掛けた。

夢乃さんも、クライアントと
接待と言っていた。

律華は、今日は式の打ち合わせ

だが、今日は朝から
天候が不安定で・・・

あの時以来
雷の日は、誰か彼かが
そばにいてくれた

だが、今日は、不安定なだけで
みんなも心配しながら
各々、用事に出掛けた。

私もいつまでも
みんなに頼ってばかりでは
行けないから
『大丈夫だよ。心配しないで!』
と、笑顔で言った。

だから、早めに食事をして
お風呂に入って
園の仕事をしていた。

すると・・・
ゴロゴロ!ピカッ
ゴロゴロ!ドーン!

「キャーッ」
と、ベッドとクローゼットの
間に入り
膝をちぢめて
手は、耳を押さえて
顔を埋めていた。

それでも、聞こえる
ゴロゴロ!ピカッ!

身体は、ガタガタふるえるだし・・
「‥‥‥ナオ‥‥」
「‥‥ナオ‥キ‥‥サン‥‥」

その時‥‥

フワァっと
抱き締められて
「乙香。乙香っ!!俺だ。」
と、言う声に
顔をあげると
「‥‥‥‥ナオ‥‥キ‥サン‥?」
「ああ、俺だ。
   心配ない、俺がいる。」

ゴロゴロ!ドーン!
「キャーッ」
と、目の前の直綺さんに
飛び付いて、抱きついた。

直綺さんは、優しく抱き止めて
「大丈夫。大丈夫。」
と、言いながら、
何度も背中を撫でくれた。
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