愛しているのは・・貴方だけ

俺は、直ぐに彩さんに
連絡して、親父の家に行った。

親父は、中々入れてくれなかったが
彩さんが、入れてくれた。

乙香は、独身の時の自分の部屋で
寝ていた。

頭を撫でながら
「ごめんな。心配かけたくなくて
嘘を言ったために、不安にさせたか?
麻美は、同じ事務所の先輩と
付き合っているって。
乙香の妊娠を喜んでいたよ。
違う形で、出会っていたら
良い友達になっていたのに
と、言っていたよ。」
と、言うと
「本当に。
私も麻美さん好きだよ。」
「ああ?」
「なに?」
「好き?」
「もぅ、私が怒っていたのに?」
「ごめんな、不安にさせて。」
と、頬を撫でながら言うから
「目の前を二人で楽しそうに
歩いて行ったのに、事務所にいるとか
言うから、なんだか悲しく
なっちゃって。
嘘は、嫌だ。
なにもかもが疑心暗鬼になるから。」
「やはり、見てたか?
本当にごめん。
もう、こんな思いさせない。」
と、言ってくれたから
「麻美さんに、今度は
家に遊びに来てください
と、言ってね。」
「えっ、なんで。
あそこは、俺と乙香の場所だから
いやだな。」
と、言うから
可笑しくなって
「クスクス」
笑っていると
「なあ、乙香、抱いてもいい?」
「‥‥‥‥うん。」
「じゃ、帰ろう。」
と、言われて、そっと
起こされて、マンションに
帰ることにした。

パパは、グチグチ言っていたが
ママが、
「また、おいで。」
と、言ってくれた。

直綺さんは、妊娠中心配して
殆ど抱くことは、なかったから
我慢させていたよね。
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