愛しているのは・・貴方だけ
直綺・・side
小さいときから、ずっと
回りからちやほやされていた
最初は、それが自慢で嬉かったが
誤解する女や
俺がかまった女を虐める奴らがでたり·····
そんな事ばかりが、
ずっと続いて行き
俺は、壊れかけた。
その時に、俺を支えてくれたのが
叔母の夢乃さんだ。
母さんの変わりをしてくれたり
いつも俺を可愛がってくれた。
その夢乃さんに
「直綺、弁護士になりなさい。
そして、お前のように
悩んだり苦しんだり
している人を
救ってあげなさい。」
と、言われて
俺は、勉強に力をいれた。
親父は、俺の思うようにしたら良いと
高い授業料も全て
賄ってくれた。
親父や夢乃さんには
なんともないが
俺は、他人に対して表情が消えた。
自分では、あまり分からないが
特に女には・・・
いまでも、言い寄って来る女は
沢山いる。
一夜限りに抱く事もあったが
弁護士になってからはない。
その代わりに
大学の時から
一緒の有森が
「女が鬱陶しいんでしょ?
なら、私を使えばいい。
私がいたら他の女も寄らないし
捌けぐちにもなるでしょ。」
と、言われた。
はじめは
「こいつ、何言ってんだ?」
と、思ったが
弁護士になってから三年
麻美がそばにいて
女も寄ってこないし
麻美を抱いてもいる。
麻美も夢乃さんの事務所で
働いている。
顔もいいし
スタイルもいい
頭の回転も早く
性格もさっぱりしていて
普通の女みたいに
甘えたり、ベタベタしてこないから
一緒にいて楽だった。