君に初恋………ー母の遺した宝物ー
ずっと一緒に居たくても居られなかった。


お母さんのぬくもりを追いかけてた。


「ママ、ママッ」

小さな小さな我が子を抱きしめた。


「芽生〈めい〉おいで。早く帰ろうね。パパ待ってるよ」

こんな私が、母になりました。


18歳、高校卒業し早くに結婚して、心配されたけど、今は、芽生がいて廉くんが居て幸せを、感じてます。 


母になり気づく子供の大切さ。


私が、あの頃の母なら芽生を助けるために車に飛び込むだろう。


それほど、大切なの。


それが、親だと気づいたの。


玄関の前に廉くんが寄りかかって待っていた。

私達に気がついた。


「パパ、ただいま」


フワリ、と笑った。


私の幸せはあなたの隣がいい。


アナタが好きだから…………ー





《完》

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