君に初恋………ー母の遺した宝物ー
「わぁぁ、今日も、美味しい!


お父さん、毎日ご飯ありがとうね。私も、料理出来たら良かったんだけど…」

正直、16歳で料理できないってやばいんぢゃないかと、最近考えてるとこだ。


「いや、ちょっとずつ覚えていきなさい。

先は長いんだから。今日は、残業で遅くなるから、ゆゆちゃんのお家に帰りなさい。話してあるから。」


「わかったよ」


笹原 ゆゆ〈ササハラ ユユ〉


私の幼なじみ。私のお母さんと、ゆゆのお母さんは親友。


私とゆゆみたいな!


「ごちそう様でした。ぢゃあ行ってきます!


お母さんも、行ってきます!」


手を合わせて、お父さんに…そして写真立てのお母さんに言った。


バタバタと駆けてく私の後ろ姿を見て父は呟く。


「まったく騒がしい娘だ。


結希子、慌ただしい子で心配だ。


守ってくれよ」と。。
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