君に初恋………ー母の遺した宝物ー
キンコーンカーコン。


予鈴のチャイムが鳴り響く。


ガラ、と扉を開く今日から青海高等学校の一員。


そして…


「セーフ。入学式当日に遅刻するとこだった。ん?」

なにやら注目されてる。


恥ずかしい、と黒板を見て自分の名前を探してると、声をかけられた。


「優瞳!おはよ、また同じクラスぢゃん。

また、仲良くしてね」


ボブヘアー、茶髪に、ピアス、着崩れした制服に身を包み、胸元のネックレスが光ってる。


「ゆゆ!おはよ。今日ね、終わったらゆゆん家行くからね」

あはは、と笑うゆゆ。


「もう、終わりの話かよッ!優瞳ってオモロい!」


この派手な外見の彼女が、私の幼なじみの笹原ゆゆちゃん。


小さい時からずっと一緒。

ケンカしたことないぐらい、仲良し!


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