君に初恋………ー母の遺した宝物ー
さっきの男達とは違う腕の押さえ方。


怖いと感じない。


私の心は………ドキドキで戸惑っていた。



「形勢逆転だね、優瞳」


イタズラな顔。


どれも、私が初めて見る顔で



守ろうとしてくれた凛々しい顔。


真剣に見つめる顔。


イタズラに笑う顔……………。


どれも、皆始めてで戸惑うけど嬉しさもたしかにあって…。


「好きだよ」


気づいたら呟いていた。


「はああ。本当、小悪魔だよな」

コツンと小突く。


???

私はその、意味を理解出来ずにいた。
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