僕ら2人。
可愛くて仕方がない2人。
ある晴れた日。颯人と依子は久しぶりにピクニックデートを楽しんでいた。
『おひさまぽかぽかでいい気持ちだね〜ねむくなるな〜〜』
そう呟く彼女は今日も世界一かわいい。
ぽかぽかって小学生みたいだな。
『ねえ、わたしが寝たらお姫様抱っこで連れて帰ってくれる?』
上目遣いで聞いてくる依子が可愛くて。
思わず抱きしめたくなる衝動に駆られる。
お姫様抱っこで連れて帰ってあげるし寝顔をずっと見つめていたい。
でも、そんな俺の気持ちは内緒。
わざと意地悪に言ってやる。
「依子が寝たら置いてくよ?俺先に帰っちゃうから。」
依子はそれを聞いて口を尖らせて拗ねる。
またそれが可愛くて写真に収めたくなる。
ほんとになんで俺の彼女はこんなにかわいいんだ。
『颯人の意地悪!いいもん!寝ないもん!絶対に寝ないからね!!!』
そう言い張る依子も可愛くて動画に収めて見返したくなる。
頬を膨らませながら寝ないもんと呟く彼女をどうして可愛くないといえようか。
「はいはい、わかったわかった。」
そして、10分も経たないうちに
依子は眠ってしまった。
「寝るだろうなとは思ったけど、
やっぱり、世界一かわいいな、おれのお姫様。」
俺は今日も依子のトリコだ。