僕ら2人。
ヤンデレな2人。
秀がわたしの腕を掴んで部屋へと連れて行く。
『秀!いたい、はなして!』
美幸、と彼がいいかける。
またわたしは彼を怒らせてしまったのか。
「ねえ、なんで他の男と話してたの?ぼく、そういうことしたら許さないよっていったよね?」
そう言いながら秀はわたしの首を絞める。
『っ、はあっ、ごめっ、いきできなっ、」
悲しそうな目でわたしを見つめる。
「ぼくじゃ、いやなの?だから他の男といたの?ぼくには君しかいないのに?」
秀の顔が悲しみから怒りへと変わる。
こうしてまた今日も彼にわたしは傷つけられる。
『っ、おねがいっ、やめてーーっは、、』
やっと首が解放される。だがこれだけでは終わらない。
「ぼくの心はこんなんじゃないよ。もっと、もっとね苦しくて辛かったんだ。美幸も、同じくらい苦しまなきゃね、、?」
そう言うと、彼は微笑みながらわたしを殴る。
『いたいっ!あっ、やめておねがい、、はっかはっ、、』
10発ほど殴ったところで急に彼の顔つきが優しくなり始める。
ああ、今日はいつもより少なくて済んだ。
「ごめんね、ごめんね美幸。いたかったよね、つらかったよね。ぼくはただ、君を愛してることを理解して欲しかっただけなんだ。」
知ってるよ、と言いかけたがうまく言葉が出てこなかった。
「ああ、こんなにアザだらけになって。でも綺麗だね。君の白い肌によく似合う綺麗な青だ。」
そう言いながらわたしのアザを撫でていく。
『ごめんね、秀。わたしも気をつけるから。だからもう、なぐらないでーー』
言い終わらないうちに秀がわたしを強く抱きしめた。
「うん、しないよ。
ーーー君が完全にぼくのものになれば、ね。」
ああ、わたしは一生彼からは逃げられないんだ。