砂糖入りの想いを。
「あー彼氏欲しいなー。」
私が務める会社、ニュートラストの休憩スペースでペットボトルの渋いお茶を飲んだ私は呟く。
会社に務めて6年、
システム開発の仕事は予想以上に忙しく、正直恋愛どころでは無かった。
「何言ってんのよ。
開発部署は男ばっかりじゃない。」
そう言って、呆れ顔をするのは、大学時代からの友達の翼-つばさ-だ。
さらさらのブラウンに染められた髪はショートにカットされ、そこから覗く小さな顔は整っている。
………そんな彼女は勿論彼氏持ち。