Daisy
そして次の日、
昼休みに先輩にあったことを凛に伝えたのだが。
「…え!あの先輩だったの!?…まぁはるから聞く話からしたら、わるいひとではなさそうだけど…噂じゃああの先輩、とても悪く言われてるよ。」
「…どんなこと言われてるの?」
「…うーん、ヤクザの家だから関わりすぎたら殺されるとか、あとは、中学校ではとんでもない不良だったらしくて、キレるとボコボコにされちゃうーとか、かなぁ…」
「…え?…そんなデタラメ言われてるなんて、ひどいじゃん!」
「…あたしもそう思うよ。
だって、元はヤンキーで、ケンカしてたとしてもさ、今は違うだろうし。ウワサって嫌なもんだよね…」
凛は基本差別とか嫌いないい人だから私と同じ考えらしい。
「…だよね…なんでかな。」
確かにヤクザが実家と聞けば怖いかもしれない、それは私もわからなくもない。
今の玲弥先輩が怖い訳じゃないし…
ケンカばかりしてるなんて話も聞かないから普通の高校生だと思う。
「…私達が仲良くしたらいいじゃん、そしたらみんなが玲弥先輩が悪い人なんて印象消えるし。」
凛が考え混んでる私に元気よくいった。
「…だね!それがいい!…て、学年違うし、どうすんの?」
「…まぁ、どうにかする!」
すごいポジティブ思考な凛は笑顔でいうと、ガッツポーズをした。
「…だね!」
そう言って凛と一緒に笑う。
本当に凛はいい人だ。
そして昼休みはあっという間におわり、放課後になった。
今日は晴れてているけど昨日の雨で充分な水分を取った土はまだ湿気ている。
そのため今日は黄色く変色した梅の実の収穫日になった。
レイヤ先輩が着ているかもしれないと思うとなんだかよくわからない緊張で恐る恐る花壇の方を覗き込む。
「…おい、どうしたんだよ。」
「…うぉ!?」
私は女と思えないような声を上げて飛び退くと後ろを振り返る。
「…れ、レイヤ先輩…。」
なんだか恥ずかしい…
私はつい顔が赤くなってしまう…
「…なんだ?そんなに慎重に行くようなところか?ここ。」
先輩は私のことを後ろから見てたみたいで、私が緊張してたことが先輩見抜かれてしまった。
「…いやぁ、なんか先輩だと思ったら緊張しちゃって…」
私は誤魔化すとえへへ、と笑う。
「…先輩だからって緊張しなくていいよ俺はお前の普通がいいんだから。」
「はい!じゃあ、遠慮なく!」
私は先輩のたまに来る優しい一面に癒されるのか、緊張がほぐれて自然に笑う事が出来た。
「…単純な奴。」
最後には絶対憎まれ口がお決まりなのは残念だけど、レイヤ先輩の憎まれ口はなんだか憎めない。
「…単純じゃなくて、素直なんです!」
満面の笑みでポジティブにかえす。
「…はいはい、そんじゃ俺は寝るから。」
レイヤ先輩はあくまで面倒そうに、そう言いいながら三毛猫いや、ゴローを抱えて眠る体制になった。
「…レイヤ先輩は素直じゃないんだよなぁ」私は小声で呟く。
「…おまえ、今の聞こえてるから。」
レイヤ先輩は目をつぶったままいかにも不機嫌に言った。
「…うわ、地獄耳だ。」
私は驚き後ずさる。
「…俺は普通、お前が素直すぎるんだよ…要するに、お前は変わった奴って事だな…。」
「…それ、けなしてんのか、褒めてんのかわかんないですよ。」
私はレイヤ先輩が昨日の私よりワンランク上の仕返しをしてきた。
「……」
レイヤ先輩のへんじがない、たぶん寝たんだろうけど。
「…綺麗にやり返して寝ちゃうんだ。」
私は冗談混じりの呆れたため息をつく。
昨日からはレイヤ先輩の意地悪なのは照れ隠しだと思えてくる。
俗に言うツンデレ…とかじゃないかと思う。
「…ふぅ、梅の収穫だ!」
私はレイヤ先輩を起こさぬように小声でそう言って持参している丈夫な袋を手に持つと梅の木まで歩みを進めた…。
昼休みに先輩にあったことを凛に伝えたのだが。
「…え!あの先輩だったの!?…まぁはるから聞く話からしたら、わるいひとではなさそうだけど…噂じゃああの先輩、とても悪く言われてるよ。」
「…どんなこと言われてるの?」
「…うーん、ヤクザの家だから関わりすぎたら殺されるとか、あとは、中学校ではとんでもない不良だったらしくて、キレるとボコボコにされちゃうーとか、かなぁ…」
「…え?…そんなデタラメ言われてるなんて、ひどいじゃん!」
「…あたしもそう思うよ。
だって、元はヤンキーで、ケンカしてたとしてもさ、今は違うだろうし。ウワサって嫌なもんだよね…」
凛は基本差別とか嫌いないい人だから私と同じ考えらしい。
「…だよね…なんでかな。」
確かにヤクザが実家と聞けば怖いかもしれない、それは私もわからなくもない。
今の玲弥先輩が怖い訳じゃないし…
ケンカばかりしてるなんて話も聞かないから普通の高校生だと思う。
「…私達が仲良くしたらいいじゃん、そしたらみんなが玲弥先輩が悪い人なんて印象消えるし。」
凛が考え混んでる私に元気よくいった。
「…だね!それがいい!…て、学年違うし、どうすんの?」
「…まぁ、どうにかする!」
すごいポジティブ思考な凛は笑顔でいうと、ガッツポーズをした。
「…だね!」
そう言って凛と一緒に笑う。
本当に凛はいい人だ。
そして昼休みはあっという間におわり、放課後になった。
今日は晴れてているけど昨日の雨で充分な水分を取った土はまだ湿気ている。
そのため今日は黄色く変色した梅の実の収穫日になった。
レイヤ先輩が着ているかもしれないと思うとなんだかよくわからない緊張で恐る恐る花壇の方を覗き込む。
「…おい、どうしたんだよ。」
「…うぉ!?」
私は女と思えないような声を上げて飛び退くと後ろを振り返る。
「…れ、レイヤ先輩…。」
なんだか恥ずかしい…
私はつい顔が赤くなってしまう…
「…なんだ?そんなに慎重に行くようなところか?ここ。」
先輩は私のことを後ろから見てたみたいで、私が緊張してたことが先輩見抜かれてしまった。
「…いやぁ、なんか先輩だと思ったら緊張しちゃって…」
私は誤魔化すとえへへ、と笑う。
「…先輩だからって緊張しなくていいよ俺はお前の普通がいいんだから。」
「はい!じゃあ、遠慮なく!」
私は先輩のたまに来る優しい一面に癒されるのか、緊張がほぐれて自然に笑う事が出来た。
「…単純な奴。」
最後には絶対憎まれ口がお決まりなのは残念だけど、レイヤ先輩の憎まれ口はなんだか憎めない。
「…単純じゃなくて、素直なんです!」
満面の笑みでポジティブにかえす。
「…はいはい、そんじゃ俺は寝るから。」
レイヤ先輩はあくまで面倒そうに、そう言いいながら三毛猫いや、ゴローを抱えて眠る体制になった。
「…レイヤ先輩は素直じゃないんだよなぁ」私は小声で呟く。
「…おまえ、今の聞こえてるから。」
レイヤ先輩は目をつぶったままいかにも不機嫌に言った。
「…うわ、地獄耳だ。」
私は驚き後ずさる。
「…俺は普通、お前が素直すぎるんだよ…要するに、お前は変わった奴って事だな…。」
「…それ、けなしてんのか、褒めてんのかわかんないですよ。」
私はレイヤ先輩が昨日の私よりワンランク上の仕返しをしてきた。
「……」
レイヤ先輩のへんじがない、たぶん寝たんだろうけど。
「…綺麗にやり返して寝ちゃうんだ。」
私は冗談混じりの呆れたため息をつく。
昨日からはレイヤ先輩の意地悪なのは照れ隠しだと思えてくる。
俗に言うツンデレ…とかじゃないかと思う。
「…ふぅ、梅の収穫だ!」
私はレイヤ先輩を起こさぬように小声でそう言って持参している丈夫な袋を手に持つと梅の木まで歩みを進めた…。