~彼女の正体~
あっという間に待ち合わせの場所に到着した。
「あっ、いたいた、純菜ちゃん、杏ちゃん、おはよっ。」
ノリノリの彰は二人を見つけて走って行く。
「おはよっ。彰君。タケル君。」
純菜ちゃんは、やっぱり可愛い系の服装で、ニッコリ俺たちに微笑んだ。
そして。
「おはよう…。」
杏は、相変わらず素っ気無い挨拶…。
インディゴのバギージーンズに赤いコンパクトTシャツというシンプルな服装だが、杏に似合っていた。
高い身長と、派手ではないが目立つ顔立ちをしている杏には、こういうあっさりした服装が似合うと思った。
自分に似合うものを良くわかってるんだな。