~彼女の正体~


あっという間に待ち合わせの場所に到着した。



「あっ、いたいた、純菜ちゃん、杏ちゃん、おはよっ。」



ノリノリの彰は二人を見つけて走って行く。


「おはよっ。彰君。タケル君。」



純菜ちゃんは、やっぱり可愛い系の服装で、ニッコリ俺たちに微笑んだ。


そして。



「おはよう…。」



杏は、相変わらず素っ気無い挨拶…。



インディゴのバギージーンズに赤いコンパクトTシャツというシンプルな服装だが、杏に似合っていた。



高い身長と、派手ではないが目立つ顔立ちをしている杏には、こういうあっさりした服装が似合うと思った。



自分に似合うものを良くわかってるんだな。
< 22 / 51 >

この作品をシェア

pagetop