~彼女の正体~



女に興味がないわけじゃないけど…。



みんな、同じに見えるんだ。



「おいっ、タケルっ。」


バシッと肩を叩かれた。


俺の中学からの友達の彰だ。


「んだよっ、いって~な。」



「おまっ、一年の一番人気の結衣ちゃん、フったってマジかよ!」


「あぁ?誰だそれ?」


「はぁ……。お前って鬼だな…。」


彰がため息をついた。


「人聞きの悪いこと言うな。」


俺は、女に何も期待してないんだ。
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