~彼女の正体~
よん
「タケル君、おっはよ~!」
翌朝、彰は絶好調だった。
「お前、純菜ちゃんに告白したのか?」
「おぅ!したぜ!俺たち付き合うことになったから。」
まぁ、このテンションの高さでフラれたって言われたら俺も慰めようがないけどな…。
「ふぅん…。良かったな。」
「おいっ、なんだよ~。その気のない返事は…。まさか!?お前杏ちゃんにフラれたのか?」
「別に……。」
昨日は結局杏の家の近くまで送っただけだった。
杏の前だとヘタレになる俺は、また連絡先も聞けずに終わってしまった。