~彼女の正体~
「純菜に連れられて来ちゃった。」
会うたびに、杏が俺に心を許してくれているのが、なんとなく雰囲気からもみてとれた。
かなり…嬉しいかも…。
「あたしが、無理矢理連れてきちゃった。だって、一人で待つの恥ずかしいし…。でも、彰君と一緒に帰りたいから…。」
純菜は、思ったことを何でも口にするタイプだ。
こっちが赤面しそうになるよな。
「純菜ちゃんっ。俺もだよ~。嬉しいな。」
…彰。
お前もかよ!
まぁ…似たもの同士なんだよな。
お似合いだよな…。