― BLUE ―

『おーい、まこぉ〜〜??』

「……あ、ごめん。あのさ千草? …今日…、いまから会える?」

『え、なに? ちょっとなに? マコ泣いてるの? なにどうしたの??』


あたしの様子に千草はビックリしていたようだけど、すぐに家を出ると言ってくれる。そしていつものマックで落ち合うことに。


ああ…。
なんかさ。
どうしようもないよ。

まだ杉本が由香先輩のことが好きだということを聞いて、足を掬われた気分になってしまった。ほんと救いようもない。

だって心の中では、もしかしたら杉本もって。
もしかしたら杉本も、あたしと同じような気持ちでいてくれているんじゃないかなって。どこかで、そう思っていたのかもしれない。——バカみたい。

たまたまは運命だとでも思っていたのかも。


「はあ……」


バカ。
バカバカ。


「マコー!」


あたしがマックに着くころには先に着いていた千草。
顔を見た瞬間、また涙が零れそうになる。


「どーした? まさか河口になんかされたとか?」


首を振った。
そして千草の顔を見る。


「おりゃおりゃ!チーちゃんが全部聞いたげるぞー」


ウリウリといいながらウニウニほっぺたをつまんでくるので少し笑えた。


「どうした?」

「——うん」


あのさ。

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