― BLUE ―
「一緒に行く?」
「いいの??」
「行きたい?」
「もちろんっ!!」
「ふーん。でもさ、補習がなかったらの話なんだけど?」
まじか。
「辻真琴がんばります!」
「はい、はい。じゃあさ、その勢いで…、次はこの問題いってください」
杉本のお兄さんを一度見てみたかったのもあるけれど、それより何よりもそんな場所に誘ってくれたのが嬉しい。
「おい、聞いてる?」
「ね、杉本。夜に花火とかする?」
「やりたい人はやるんじゃね?」
「ほんと?? それじゃ花火たくさん買って行かなきゃね!」
俄然やる気が出てきた。
「こっちが先」
「入試前に比べたらさ、こんなのばっちこいって感じ」
「わーかったから。ほら、口を動かす前に手と頭を動かしましょーねぇ」
「まかせといて!」
「わかったから…手を動かせよ」