― BLUE ―
「じゃあ観に行こうよ」
「あ、行きたいかも」
話の流れで今度の休みに中嶋くんと一緒に映画を見に行くという事になった。日本公開を待っていた映画だったから普通に嬉しい。
「映画楽しみだ」
「あたしもー」
そして、そのまま普通に別れた。
だけど、
家に帰ってしばらくしたら、中嶋くんからの連絡。
《夏休み終わるの寂しい(TωT)だけど映画楽しみ(^_^)v》
《あたしも楽しみだよ〜o(^-^)o〜♪》
文字を打ちながら、誰かとやり取りをすることすら久しぶりなことだと気付く。
だらしなくベッドに寝転がり、そのままだらだらやり取りを続ける。けれどこれって結構終わりがない。
既読をつけてしまったら、なにか返さないといけない気分になってしまう。
そんな空気を悟ったのか、