いつの間にか 好きだった
私が返した言葉が気に入らなかったのか
ブツブツ言っている


私は知らん顔して お酒を飲んだ


戸田さんとは 住む世界が違う
あの時 ちゃんと理解したから もう大丈夫


次の日も仕事という事で お開きになった


私は最後に店を出る
バラバラと帰って行くのを見ながら 私も家に帰ろう


歩き出そうとした時


「戸田君 一緒に帰ろう。引っ越ししてないでしょ?」


優子さんの柔らかい声が聞こえた
前は気になったけど 今は大丈夫


二人の隣を通り過ぎようとした


「あ… コイツに話あるから 先帰って。」


コイツと言いながら 私の肩を抱き歩き出す


前にも こんな事あったような…



抵抗する気もなく されるがままの私


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